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マクロビオティックについて思うこと 著 者: まーしー
私は、小学校、中学校、高校、大学で全て部活を変えて来ました。大学では一年も続かずに辞めて以降何も部活に入らず自分の世界に入り込んでいました。
ありあまる時間を本屋で過ごし、ある日『病気にならない生き方』という本を読んで、実績してみようと思いました。日本人の伝統的な食生活に近づけるという考えは、元々ファミレスやファーストフードがあまり好きでなかった私には受け入れやすかったのです。
それ以来、ベジタリアン料理やマクロビオティックの本を買いあさり、自然食品店で有機野菜や伝統的製法の味噌・醤油・塩などを買い、様々な料理に没頭していました。
食べたものが肉体になり、肉体の健康状態が精神にも影響する、という考えには直観的に同意できましたし、実際動物性食品を食べなくても生活できたから、どうやら良い生活法かもしれないと思っています。
マクロビオティックの最終目的は健康で平和な幸福な人生を心ゆきまで楽しむこと、であり、そこに異論はありません。 日本人が元来穏やかな精神性で且つ頑健な肉体を持っていたことは、日本人の食文化に大きな理由があると思います。
欧米では肉食が当たり前、アジアでもシナや朝鮮は肉をよく食べます。 単純には言えないかも知れませんが、肉食動物は単独行動が多く、気性が荒い。対して、草食動物は群れで行動し、穏やかである。
この論理は原因と結果がどちらが先かは、決着が付かないと思いますが、強い連関があると思われます。
マクロビオティックでは環境がヒトを作るという考えで、その中でも食べ物の影響が最も大きいとしています。そして、世界平和を実現するためには、全世界の人が穀物菜食に近い食生活を実践する必要があるとしています。
私もこの考えに一時深く傾倒し、マクロビオティックを広めることこそが自分の使命だと思いました。しかし、一年ほどして、マクロビオティックにこだわりすぎるあまり、友人との人付き合いを断絶して、マクロビオティックの世界の人としか人間関係を持たないことに疑問を感じました。 こんな人生は本末転倒だ。健康、健康と言ってばかりで、同世代の友だちがいない。口を開けばマクロビオティックの話しばかりで、まるで布教活動家だ。これでは怪しい新興宗教と変わらない。
人付き合いをするようになりましたが、今ひとつ普通の人間関係がないような状態です。
バランス良く生きていくのが一番かなと思います。
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