花粉症は死に至る病気ではありません。自然に治るというのは少なく、難治性で、
かつ長期間にわたって服用する通常の治療薬の副作用に対する不安などがあるのも事実です。
これまでの民間医療の調査報告では、通常の治療に対しての効果が
不十分な患者さんが民間医療を求める傾向が強いことが示されています。
最近は、お茶や乳酸菌、サプリメントなどにも花粉症の症状の緩和作用が指摘されています。
盲検試験でも効果が認められた報告もありますが、その結果はわずかで、
有用性の確認にはまだまだ検討の積み重ねが必要です。
花粉症の治療には現在いろいろな特徴を持った薬剤があり、
それぞれの症状に合わせて医師から処方出来るようになっています。
眠気や口渇が生じやすい方には、このような副作用の出現が非常に少ない薬剤もあり、
薬物治療以外にも減感作療法などその効果が科学的に評価されている治療法もあります。
花粉症の有効な治療へのなによりの近道は、
御自身の症状、特にどんな症状に困っているのかを医師に相談し、
治療法について医師から十分な説明を受け、症状に合わせた治療を受けることです。
平成22年のスギ花粉飛散数は、九州など除き多くの地域で昨年を大きく上まわると予想されています。
ですが花粉飛散数がたとえ2倍、3倍となっても症状が2倍、3倍と強くなる訳ではなく、
症状はあるところで一定になります。逆に花粉数が半分になったからといって、
症状の強さも半分になる訳ではありません。予想花粉飛散数は参考にしながらも、
過剰に反応する必要はなく、症状に合わせた治療をきちんと受けましょう。
花粉症の自然改善は中・高年になるまでは多くありません。
昨年まで症状が無かった方でも突然発症する方もみられます。
昨年まで症状がなかった方でもくしゃみや水様性鼻水、
眼のかゆみなどが続いた場合には、医療機関への受診をおすすめします。
また、一旦、強い症状が出て鼻の過敏性が強くなってしまうとなかなかやっかいで、
例年症状の強い方は、少しでも症状を感じたら早期の治療の開始がオススメで、
そのことがシーズン中の症状の緩和に重要です。~厚生労働省参照~
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